Smells Like Chocolate.
煙草の匂いはいい匂いとは思わないけど、嫌いな匂いではない。
会うことの少ない父親が吸っていたのが一つの思い出で、あとはまぁ他にも理由があったり。
私はさっさと死にたいけれど、死ぬ勇気も信念もない。リスカだってできない。
そんな弱っちい私の最後の手段。
自分の信念のために人を殺すとか、人に近づくとか、人を動かすとか、自分を殺すとか。
愛を求めてセックスを繰り返したり、一人につきまとって刺し殺したり、夜中に出歩いてお酒と煙草に溺れたり。クスリに溺れたり。
自分を高めるために努力をしたり、一つのことに全てをつぎ込んで極めたり。
私は妊娠した女のお腹を蹴るような人に憧れる。私はそんなことできないから。
もちろんそんな人は嫌いだ。なりたくもない。この世からいなくなって欲しい。だけど私にはできないことができ、持っていないものを持っている。どこか光って見える。
尖ったものを持っている人は魅力的に、私の目には映る。
いいことでも。悪いことでも。
私は何も持ってないし、何もできないし、何もしようとしない。
そんな自分が嫌いだけど、多分一生変わらないし、変えられるかもしれないけど、変えようとなんてしないだろう。それが私だから。
生きている意味なんてない。生きている意味なんて欲しくない。
早くいなくなりたい。
でも、いなくなりたくない。
誰かに認めてもらいたい自分もいれば、誰からも忘れ去られていなくなりたい自分もいる。
消極的消滅願望。
ゆっくりと、ゆっくりと、でもその足をほんのすこしだけ早めてみて。そして。
なんて。