がんばりたくない日々

楽しいことと考えることと趣味と

目線と世界観

Q.目の高さは地上何センチくらいが理想的ですか

 

A.

私自身は180センチと背が高い方なのですが、遠くの者を見つけやすかったりするという点では高い方が良いかもしれませんね。よく羨ましがられますし、自分自身便利だとは思っています。

一つ面白いと思うのは、背が高い人って基本的に人を見下ろすんですよね。なので立ってる会話で人を見上げることがほとんどなく、しかも幼少の頃から同年代より背が高い方だったので人という人をほぼ見下ろしながら過ごしてきました。だからといって高慢な性格になったかと言われるとむしろ消極的な自称根暗人間に成長したんですけども。でもそんな生き方をしていたので、目線の低い世界ってとても珍しく感じるんです。背の高さでよくいじられますが、段差を用いて一段上から話しかけられたりするととても新鮮な感覚を受けるんです。

だれしもが固有の目線を持っていて、それ故にその人しか知らない世界があり、世の中にはその人だけが気付くもの、その人では気付けないものが存在しているわけです。例えば私の話で言えば「人間」という生き物は「自分」より少し低い生き物で、たまーに大きい種類も存在する、という世界しか知らないわけなんです。

そう考えると、誰もが同じ世界を見ていると見せかけて、その実個々人で千差万別違う世界で生きているのだ、それぞれがそれぞれの文字通りの「世界観」を持っているのだ、というのはとても面白い話ではないでしょうか。私しか知らない見え方があり、私には知り得ない見え方もある、というのはどこか誇らしくもあり、悔しくもあります。

 

子どもってなかなか不便で不安な生活を送ってるんだな、と膝立ちで部屋をうろうろしながら考える私でした。